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緩和ケア認定看護師として患者さんの苦しみを和らげ、クオリティ・オブ・ライフを向上させるためには患者さんに対する全人的な理解をしっかりとしていかなくてはなりません。そうした深い理解がなければ緩和ケア認定看護師としての役割を果たすことはできないでしょう。ここでは、そんな緩和ケア認定看護師の主な役割について説明していきます。
緩和ケア認定看護師は非常に取得が難しい資格です。それだけに期待される、また果たすべきとされる役割も高度なものとなります。
まず緩和ケア認定看護師のもっとも重要な役割は、患者本人の身体・精神・社会的な立場を考慮したケアができる、つまり全人的な理解を持って看護を行えるということです。これはつまり単純に看護技術や医学的な知識だけが高いレベルにあれば良いというわけではないということです。患者さんのことをよく見て、心理的な部分まで汲み取った対応ができなくてはなりません。高度で専門的な看護技術と、担当する患者さんの心中を理解して適切な接し方をするという両方が求められるのです。そうした全人的な理解を踏まえた看護を行うことで患者さんのクオリティ・オブ・ライフ向上に貢献することができます。
緩和ケア認定看護師の役割は患者さん本人のサポートだけではありません。患者さんの家族のこともよく様子を見てあげるようにしなくてはいけません。なぜなら、患者さんと家族、その両方の考えや意思を理解し、それらを尊重したケアをすることが緩和ケア認定看護師には求められるからです。
患者さんの気持ちを大事にするのは当然ですが、家族の意思も大切にしなくてはなりません。そのために、普段から担当する患者さんの家族ともコミュニケーションをとるように心がけるべきです。家族について知ることができるのはもちろん、患者さんについても新たな発見ができるかもしれません。また普段からきちんと意思の疎通ができていれば、担当する看護師に対しても信頼を寄せてくれるでしょう。この信頼関係というのは良い看護をするために欠かせない要素です。
簡潔に説明しましたが、緩和ケア認定看護師の役割の大きさは何となくでもおわかり頂けたのではないでしょうか。しかしそうした役割を果たしてくれる緩和ケア認定看護師がいるからこそ、重い病に苦しめられている人もクオリティ・オブ・ライフを高い状態に保ち豊かな生活を送ることができるのです。
緩和ケアというのは医療従事者でなくても聞いたことのあるワードだと思います。しかし、漠然と緩和ケアという言葉からその内容についてイメージできていても、具体的な定義についてしっかりと把握できている人は意外と少ないのではないでしょうか。看護師として働いていく以上、緩和ケアと付き合っていかなければならない場面は必ずあるはずですので、まずその定義からしっかりと理解しておくべきです。
現在、看護師は病院や介護施設など様々な医療の現場での高齢者のケアが大きな役割の一つとなっています。そうした老人介護を専門に行う看護師として働いていくというのも、これから先の働き方の一つと言えるでしょう。そうした道に進むことを考えている人は老人看護専門看護師になるための具体的な方法について学んでおく必要があります。
高齢化社会が進む現在の日本における医療の現場では老人介護をはじめとする高齢者へのケアやサポートが非常に大きなウエイトを占めています。そんな中でもやはり医療を受ける高齢者のクオリティ・オブ・ライフが重要になってきます。普通の人より身体的なハンデがある高齢者に対してはクオリティ・オブ・ライフを確保してあげるためには様々な努力が必要となります。