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医療の現場でもクオリティ・オブ・ライフを重視する考え方が非常に強まってきています。そうした需要を満たすために看護師にも出来ることがたくさんあります。まずはクオリティ・オブ・ライフを知っていくことから始めましょう。
まずはクオリティ・オブ・ライフという言葉の意味を知ることから始めなければなりません。大方の理解は出来ているという人も多いかと思いますが、改めてその言葉の意味をしっかりと把握しましょう。
クオリティ・オブ・ライフとは、クオリティ=「質」を指し、「ライフ」というのは「いのち」「生命」「人生」「生活」といった言葉を指す英単語です。オブは「~の」などと訳すのが自然でしょう。そうするとクオリティ・オブ・ライフとは「いのちの質」、あるいは「人生の質」といった意味になります。ですから難しく考えずクオリティ・オブ・ライフとは生活の満足度の高さ、どれだけ上質な人生を送れているかの程度といったように認識しておけば概ね正しいでしょう。
医療においてもクオリティ・オブ・ライフというのは非常によく耳にする言葉です。病気やその治療というのははっきりとクオリティ・オブ・ライフに影響するものですからそれは自然なことと言えます。では医療におけるクオリティ・オブ・ライフの捉え方はどのようなものであったかというと、患者さんの命を助けること、言い換えるならば「生命の量」を重要視するのが大前提でした。つまり、治療によって何かしらの後遺症などが出るなど「生活の質」が下がってしまったとしても、生命第一なのでそれはある意味で仕方がないことだとする部分があったのです。
これまでの医療におけるクオリティ・オブ・ライフの捉え方が、最近では変わってきました。つまり、生命の量のみを重視する傾向から、生命の質も損なわない治療を目指すという動きが強まってきたのです。そうしたクオリティ・オブ・ライフの確保のためには看護師にだからこそ出来ることがたくさんあります。というのもクオリティ・オブ・ライフにおける質、患者さんの満足度とは精神的なものも大きく関係するからです。患者さんのメンタルのケア、サポートをするのも看護師の役割の一つです。あなたの何気ない気遣いや思いやりが患者さんのクオリティ・オブ・ライフを上昇させることもあり得るのです。
緩和ケアというのは医療従事者でなくても聞いたことのあるワードだと思います。しかし、漠然と緩和ケアという言葉からその内容についてイメージできていても、具体的な定義についてしっかりと把握できている人は意外と少ないのではないでしょうか。看護師として働いていく以上、緩和ケアと付き合っていかなければならない場面は必ずあるはずですので、まずその定義からしっかりと理解しておくべきです。
現在、看護師は病院や介護施設など様々な医療の現場での高齢者のケアが大きな役割の一つとなっています。そうした老人介護を専門に行う看護師として働いていくというのも、これから先の働き方の一つと言えるでしょう。そうした道に進むことを考えている人は老人看護専門看護師になるための具体的な方法について学んでおく必要があります。
高齢化社会が進む現在の日本における医療の現場では老人介護をはじめとする高齢者へのケアやサポートが非常に大きなウエイトを占めています。そんな中でもやはり医療を受ける高齢者のクオリティ・オブ・ライフが重要になってきます。普通の人より身体的なハンデがある高齢者に対してはクオリティ・オブ・ライフを確保してあげるためには様々な努力が必要となります。