患者さんを満足させるクオリティ・オブ・ライフへの考え方

医療における「クオリティ・オブ・ライフ」を学ぶ

「クオリティ・オブ・ライフ」を求めて

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「QOL」という考え方

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看護師にもクオリティ・オブ・ライフに対する十分な理解が求められるようになってきているというのが最近の流れです。ですから看護師としてクオリティ・オブ・ライフに対する正しい考え方を持つようにしなくてはなりません。

医療におけるクオリティ・オブ・ライフとは

クオリティ・オブ・ライフとは「生活の質」といった意味を指す言葉であり、医療にかかわらず様々な場面で使われるフレーズとなっています。では医療の場ではどのような意味合いで使われているかということですが、これは患者さんの怪我や病気を治し、命を助けることだけを目的とするのではなく、その後の患者さんの生活が豊かなものにできるように、という目標として使われることが多いです。つまり病気や怪我を治すことだけに注力するのではなく、精神的にも満足でき、治療後も不便なく生活を送れるような治療を心がけるということです。そして最近ではこのクオリティ・オブ・ライフを重視する傾向が強まってきているのです。

患者さんの生活そのものが豊かであること

ではどのような治療を施せば患者さんのクオリティ・オブ・ライフが高まるのかということですが、これは簡単に言うと患者さんが病気になる前と同等、あるいはそれ以上に豊かな生活を送れる状態になるということです。たとえば、脳卒中など脳の病気になり、仮に手術や治療が上手くいったとしても、その後言語中枢に影響が出て上手く喋れなくなってしまった。あるいは麻痺が生まれ普通に歩くこともできなくなってしまったなど、このような深刻な後遺症が残ってしまえば、たとえ病気は治ったとしても患者さんが幸せに感じられる豊かな生活を送るのは困難であると言わざるを得ません。
また反対に病気と長く付き合っていくことになったとしても患者本人が充実した毎日を過ごせるならそれはクオリティ・オブ・ライフが高いと評価することもできます。この身体、精神のバランスを考慮した治療が今求められているのです。

看護師に必要な考え方

以上のことを踏まえて、一人一人の看護師が患者さんのクオリティ・オブ・ライフ向上に努めることが必要となります。単に医療行為を正しく行えれば良いというではなく、患者さんが自分らしく、生き生きと生活できるように最大限のサポートをしていくという心構えが必要となります。そのためには日ごろからクオリティ・オブ・ライフに対して高い意識を持ち、患者さんをよく見てあげることが不可欠となるのです。

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